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マイはボス

無類の動物好きと同居した猫たち。
これほど幸せなことはないだろう・・・と思いきや、そうでもなさそうである。それはそれで、悩みはあるようだ。

尻尾を左右にゆらゆらとなびかせながら、マイが外から帰ってきた。我が家は猫道を作ってあるので出入りは自由だ。しかも家の回りは山林なので猫は誰にも迷惑をかけずに遊びまわることができる。
「あぁ今日も縄張りの見回りでくたくただ。いつもの場所で少し休むか」
マイは雄。同居人たちのボス的存在だ。妻に言わせれば、我侭なだけらしいが。
「またこいつか・・・」
マイの「いつもの場所」でジャキが寝ているのだ。
ジャキはマイより一回り大きいのだが、気が弱いのか、喧嘩が弱い。
「おい、どけよ」
と、マイが前足でちょっとジャキをつつく。
「うるさいなぁ」
とばかりにジャキが寝返りを打つ・・・と、そこにはボスのマイ。
よほど驚いたのか、
「フギャー!ハーッ!ハーッ!」
ジャキは飛び起きると尻尾を三倍にも膨れ上がらせ、背中を高く突き出し威嚇のポーズ・・・でも耳は後ろに寝てる。
「こりゃ面白い」
と、マイは前足でジャキの額をそっと撫ぜる。
「フギャー!フギャー!フギャー!」
ジャキはこの世の終わりとも思える声を残して、しかも餌さ箱をひっくり返しながら外へと逃げ出す。
周りの猫たちは何が起きたのかもわからずに尻尾を膨れ上がらせる。
チビ猫たちは、
「パッ!パッ!パーッ!」
と、部屋の隅で最上級の威嚇声。
何事もなかったようにどかりと座ったマイは片脚を伸ばし、腹の毛づくろい。
「あんたたち何やってんの!」
妻がいつものように餌さ箱を片付けた。
しばらくして、ジャキがいつものようにホフク前進で帰ってきた。
posted by たけぱん | Comment(0) | TrackBack(0) | 猫と暮らす
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